2012年11月10日土曜日

DHCPv6 サーバの構築

IPv6 のアドレスを配布する方法には RA と DHCPv6 がある。
現状 RA についてはゲートウェイ、ネットワークプレフィックスしか配布できないため、アドレスを固定したい場合や DNS のアドレスを配布したい場合には DHCPv6 サーバを準備する必要がある。

DHCPv6 として使えそうなものはいくつかあるが、今回は ISC DHCP を使用。
基本的な設定方法は下記に記載がある。

http://tldp.org/HOWTO/Linux+IPv6-HOWTO/hints-daemons-isc-dhcp.html

以下、抜粋して日本語コメント。

# 該当するするプレフィックス
subnet6 2001:db8:0:1::/64 {
        # クライアントに配布するアドレスレンジ
        range6 2001:db8:0:1::129 2001:db8:0:1::254;
        # 配布するDNSサーバのアドレス
        option dhcp6.name-servers fec0:0:0:1::1;      
        # ルータに権限委譲して配布させる場合に使用
        prefix6 2001:db8:0:100:: 2001:db8:0:f00:: /56;
        # ここで端末のDUIDと固定アドレスをマッチさせる
        host specialclient {
      host-identifier option dhcp6.client-id 00:01:00:01:4a:1f:ba:e3:60:b9:1f:01:23:45;
         fixed-address6 2001:db8:0:1::127;
     } 
}  
起動スクリプトは IPv4 の DHCP も DHCPv6 も同じ dhcpd を使用する。
そのため、DHCPv6 の起動時には -6 オプションをつけて起動

# /usr/sbin/dhcpd -6 -f -cf /etc/dhcp/dhcpd.conf eth1

コマンドの最後にインターフェースを指定する。これを省略する場合は/etc/sysconfig/dhcpd6DHCPDARGS=""と言う箇所があるので、そこでインターフェースを設定する方法もある。
正常に起動すると下記のようなメッセージが出力される。

Internet Systems Consortium DHCP Server 4.1.0 
Copyright 2004-2008 Internet Systems Consortium. 
All rights reserved. 
For info, please visit http://www.isc.org/sw/dhcp/ 
Not searching LDAP since ldap-server, ldap-port and ldap-base-dn were not specified in the config file 
Wrote 0 leases to leases file. 
Bound to *:547 
Listening on Socket/5/eth1/2001:db8:0:1::/64 
Sending on   Socket/5/eth1/2001:db8:0:1::/64
 
正常に起動してもアドレスが取得できない場合は ip6tables や selinux を確認。

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